自然をヒントに現代的な陶器をー宝寿窯って?武雄市秋の窯開き2021にも参加

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メタリックな銀色に宝石のような赤、抽象画のような模様

この「辰砂釉流し」という器を作っているのは宝寿窯(ほうじゅがま)。

 

「創りたいものを 創りたいときに 創りたいように創る」をモットーとし、

他では見られないユニークさを大切に、斬新で芸術的な陶器を制作されています。


1991年に国際芸術ニューヨーク展 国際芸術大賞、ART SPEAK賞を受賞、2000年に九州山口陶磁展に入選するなど世界的に評価されています。

 

人が意図して作り出せない、自然界に見られる模様に価値を見出しており、

木や土のヒビなどの模様を山本文雅氏ならではの美意識によって芸術センスあふれるモダンな陶器に仕上げています。

シリーズで制作されているのでいくつかをご紹介します。

 

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引用: https://www.creema.jp/item/4391750/detail

「氷のかたまりが溶けだした感じを表現した」という雫釉のシリーズは器の形も表面が削れた氷のようで冷たそうに見えます。透明感のある滴も涼しげですね。

夏に使うと清涼感がありそうですが、冬の雪景色にも映えそうです。

 

 

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引用: https://camp-fire.jp/projects/view/425558

「cerawood(陶木)」シリーズは石膏で木の木目からとった型で模様を再現。流木を切ってそのまま器にしたかのようなリアルさを実現しています。

木そっくりなのに洗いやすい、レンジも使える、流木や木目が好きな方には持ってこいの陶器ではないでしょうか。

 

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引用: https://www.creema.jp/item/10689787/detail

じっさいに紙を丸めてシワを石膏に写しとったパピルスシリーズ。

外側にプラチナ(銀のように酸化しない)が焼き付けられていて上品ですが、紙のあたたかみもありますね。

 

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引用: https://www.amazon.co.jp/宝寿窯-工芸品-磁器-辰砂釉流し-三つ足/dp/B08R9WC21F
辰砂釉薬によって鉱物の辰砂のような鮮烈な色を放つ「辰砂釉流し」

辰砂とは硫化水銀の鉱物のことで、純粋な水銀よりは安全なものの毒性を持ちます。

辰砂釉薬は銅由来なので辰砂そのものではありませんが、銀色とのバランスが毒々しく、妖しい美しさがありますね。

 

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引用: https://www.creema.jp/item/11138548/detail

辰砂釉流しと同じ釉薬を使い、火山から流れて固まっていくマグマを表現した「Magma」シリーズ

 

 

 

参照
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000078604.html

https://takeo-kamamoto.com/houju

https://houju-gama.wixsite.com/website