「めだかの学校」は
「自然の中に(大人も子供も)人の集まる居場所をつくりたい (扇芳閣HP)」という思いを元に作られた施設で、メダカのビオトープを囲むように足湯や温泉卵、音楽人形館などが気楽に、無料で楽しめる広場です。
めだかの学校は、ホテル扇芳閣の最上階7階にある施設です。
屋上なので狭そう、と感じるかもしれませんが、そのまま山の上の方にある道路や広場に続いており広々としていました。
ホテルのエレベーターに、7階「めだかの学校足湯」、「露天風呂」と書かれています。
7階で降りました。
道標があるので、廊下をめだかの学校方面へ。
壁際にこの施設の美しい写真が沢山飾ってあります。
めだかの写真も。この写真よく見ていてくださいね。理由は後でわかります…
廊下を出ると外に繋がっていて、更に坂を登って到着です
ネットで見た目足湯は塞がれていました。
入れない?と思いきや、目の前にありました。(2015年に台風被害で休止したそうなので、そのせいかもしれません)
行ったのは朝10時半頃でしたが、ちゃんと準備されてるんですねー
足湯に入ります。舟の形でかわいいですね。
風呂の温度は、40度前後くらいでしょうか。肌寒い中入るには最高の温度でした。
意外と普通の温泉くらいで、熱々です。
椅子もいくつか置いてあります。
写真では分かりにくいですが、景色も良くて癒されます。
10分ほどで出ましたが、前日に登山したあとの筋肉痛も和らぎました。
めだかの学校の隣には扇野の鐘という鐘があります。
「ひとりで鳴らせばよき人に会い
共に鳴らせば結ばれて
再び鳴らせば旅のはじまり」
だそうですよ。
出会いを求めている方、恋人と来た方、旅好きな方は、鳴らしてみては?
と言ってもほぼ全員当て嵌まいそうですね笑。
「 浦風も 荒磯浪も 今朝凪きて
鴎たちたつ 鳥羽の海つら 」
池に立つのは「おでん水車」
おでんをイメージして作った水車だそうです。こんにゃく、だいこん、ちくわ でしょうね。
上のコンニャクの中に水が溜まると前に傾き、
溢れた水の動力で大根型の水車が回ります。
めだかの学校を、入口の反対側から見た写真です。めだかの学校を出るとすぐに水車が見え、そこから扇野の鐘にも行けます。
めだかの学校の入口から登る道もありますが、こっちの方が楽そうです。
小道の右側には音楽人形館があります。割とこじんまりした施設なので気軽に入れます。私が行った時は、中に誰もいませんでした。
活きいきとした(ジャズ?) 演奏者たちの人形
奥にはこんな台がありました。何に見えますか?
これ、なんと万華鏡なんです!
露出を抑えた写真なので周りが暗く見えますが、肉眼だときれいに見えます。
模様も絶えず変化していて、小さい望遠鏡型の万華鏡をそのまま大きくしたようでした。
さて、施設のメインであるはずのメダカですが…
残念ながら見ることが出来ませんでした。どの池を除いても動き一つ見えない…。
私が回っている間、ずっと剪定をしていた方がいて、その方に思い切って聞いてみると
メダカは暖かいうちは沢山いるけれど寒いと隠れて眠っている事や、15度を切ると会うのは難しい事など、
とても親切に説明してくれました。
皆さん、めだかの学校でメダカに会いたいなら、冬以外ですよ!!
この看板にも書いてある通り、
11月は冬籠もりの準備をして、3月からようやく動き出すそうです。
年じゅう見られる鯉とは違うんですね〜
でも景色は素晴らしかったです。
見晴らしも勿論ですが、黄色く色づいたイチョウや藤、池の映り込みが美しいです。
私が行った時も隅々まで剪定していましたし、管理が行き届いているのを感じます。
めだかも見どころですが、春には藤棚がみごとに咲くそうです。藤の見頃は4月中旬から5月初め頃。
暖かいのでメダカもいるでしょう。どちらも見れたら最高ですね。
最後に「めだかの学校」に込められた関係者の熱い思いを紹介します。
めだかからのメッセージー鳥羽水族館館長 中村幸昭氏によると、日本では北海道を除き、昔からメダカが生息しており、二千以上もの方言が残っているそうです。彼のメッセージを引用すると、
「環境悪化て、メダカは激滅してしまいました。
この度、扇芳閣-谷口社長のご努力で完成した「メダカの学校」をビオトープBIOTOPE=生物生息空間として、生態系のバロメーターであるメダ力をみんなの力で復活しようではありませんか。」
水族館館長を務めるだけあって、環境を準備することによってメダカを保護しよう、という強い思いが感じられます。
鳥羽水族館には「日本の川」というコーナーがあり、カニやイモリなどの中にメダカの姿もありました。
水族館に川の生き物とは珍しいな、と思ったのですが、こういった事業に関わっていたのなら納得です。
●自然界から学校が消えていく~地域の教育力が必要な時だ~
息子さんとめだか取りに行ったが、見つけたのは宅地造成中の田園のそば、濁った小川にたったの数匹で、かわいそうで捕らなかったといいます。
スズメやツバメも少なくなった
豊かな自然が消え、人の関わりが浅くなった現代とメダカの減った環境は関係しているように見える。
子どもたち、そして地域の人々に伝えるための「学校」
"ここに完成したメダカの学校は「そっとのぞいてみてごらん みんなでおゆうぎしているよ。誰が生徒か先生か 」と、これからの学校教育のあり方を示しているようです。"
鳥羽市教育長 川村光徳
池では一匹たりとも見えませんでしたが、
じつは、メダカを全く見れなかった訳ではありません。
ホテルロビーの入口の水槽で、元気に泳ぎ回っていました^ ^
綺麗な景色も見れたし、結果オーライです。
メダカは3月〜10月!
メダカは3月〜10月!