MUTEK.JP(1/3)レーザーにプログラミング、最先端アートがDJ等音楽家ともに集結!

MUTEK.JPは12/10 (木) 〜 12/12(土)にかけて渋谷ストリームホールをメイン会場として開催される最先端のミュージック&ビジュアルアートイベント。カナダにて2000年より始まり、2016年からは日本でも毎年開催されてきた。

電子音楽とデジタルアートそれぞれ又は両方で活躍するアーティストが多数参加し時にコラボレーションしながら先鋭的な音楽&視覚体験のステージを創り上げる。

2020年は10(木)A/Visions、11(金)、12(土)のNocturne1, 2の三つを中心に開催される。(9(水), 10(木) はオンライン会議「Digi Lab」)

MUTEKの電子音楽に共鳴するデジタルアートに着目し、プログラミングやレーザー光を活用する最先端のビジュアルアーティスト達を紹介!

A/Visions

12/10 (木) 18:30_21:00 Stream Hall  4,000円(税込)

2020年のMUTEK.JP は先鋭的なパフォーマンスプログラム A/Visionsで幕を開ける。オープニングとしてヒューマノイドオルタ3(ALTER 3)能楽師と共に神楽を披露し、続けてCorey Fullerと彼が結成したBreak Ensembleの音楽がモーショングラフィックを駆使するアーティストSynichi Yamamotoとコラボし”共感覚的体験”を目指す。


オルタ3

「傀儡神楽 ALTER the android KAGURAJP」

“人形の神楽”を意味するこのプログラムは人工生命を宿すアンドロイド「オルタ3」と能楽師による新感覚パフォーマンス。

オルタ3は東大を含め世界的な研究者、会社によって誕生した人と機械とのコミュニケーションを探るためのプロジェクト。オーケストラやオペラの指揮も試みられているほか2020年3月DOMMUNNEで「TOKYO ALIFE 2020 Ver.0 傀儡神楽」がライブ配信され、伝統的な能の世界で新時代の機械生命オルタ3の自律性の取得と喪失が表現され、独特の空間を演出した。アーカイブ→ https://m.youtube.com/watch?v=f4WXHHXG3oU (0〜18分)

 

f:id:artrat:20201128153353j:image (YouTubeアーカイブスクリーンショット)

 

Synichi Yamamoto

90年代からメディアアートを手がけ、モーショングラフィックアーティストとして多くの受賞歴を持つ。映画とは違う「エレクトリック音楽の延長の映像」アートフェスティバル、都市空間でのパブリックアートやAR、プラネタリウムの科学プログラム演出まで幅広く作品を提供し、サイエンティスト、音楽家、伝統芸術家など様々なコラボレーションも実現してきた。


今回はサウンドアーティストながら「自然とテクノロジー」「静寂」などをテーマとしてジャンルに囚われず作品を発表するCorey Fuller (コリー・フラー)と、彼のアルバム“Break” のライブのため結成されたBreak Ensemble (弦楽器3+ピアノ)とコラボし、彼らが響かせるエレクトロニクス+生楽器の音楽に共鳴するビジュアルパフォーマンスを行う。

https://www.coreydavidfuller.com

 

SANCTUARY 2020

Corey Ftllerのサウンドインスタレーションとのコラボ作品。代々木体育館でのクリエイターイベント「Rooms」に展示された特別企画で、10x20mの区画に置かれた二つのスクリーンに日本とアイスランドで撮影した風景を写す。

同じ編集だが異なるエフェクトがかけられた映像二つが一定周期で段々重なっていき、「その場で偶然生まれる一期一会の映像」を創り出す。

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画像引用元: https://www.omnibusjp.com/supersymmetry/works/2019_2.html

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ 結びて、久しくとゞまりたるためしなし。

世中(よのなか)にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし・・・」

人も住処も絶えず流れる川の水や現れては消える淀みの泡のように永遠にとどまることがない…方丈記のこの一節を書家の木下真理子氏が選んで書き下ろし、それを全て正方形に切り分けた。そのピースを山本信一が独自の方程式に従ってランダムに配置し、偶然生み出すパターンを更に洗練して時間軸を与えた。サウンド木下氏が朗読した『方丈記』Corey Fullerが分解して音楽として再構築した。方丈記に詠われる絶えることない流れ、その中にこそ感じられる”普遍的なもの“を、異なる3人の作品を統合させることで表現している。

新宿クリエイターズ・フェスタで披露されたほか文化庁『メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム』ではイマーシブインスタレーションの形で羽田空港にも展開された。

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新宿クリエイターズ・フェスタ 2019にて

画像引用元: https://www.omnibusjp.com/supersymmetry/works/2019_2.html

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©︎MUTEK.JP Shigeo Gomi    画像引用元: https://www.omnibusjp.com/supersymmetry/works/2019_2.html

 

MUTEK2020 ウェブサイト→ https://mutekjp.zaiko.io/buy/1owH:9rt:941d3

 

Nocturne1, 2のビジュアルアーティスト紹介は次記事で!