渋谷ストリームホールで電子音楽とデジタルアートが共演する新しいライブパフォーマンス。
"Nocturne"は、12月11,12日に開催されるMUTEK.JP 2020 のコアプログラム。
ライブを彩る最先端のビジュアルアーティスト達を紹介する。
金曜のNocturne 1では、KafukaとビジュアルアーティストKezzardrixによるコラボレーションライブ、真鍋大度によるテクノロジーとアートの境界を飛び越えた先鋭的なライブのほか、Maika Loubtéのポップな実験音楽、Open Reel Ensembleによるテープレコーダーの演奏を体感できる。最後はレーザー光を駆使するShohei FujimotoとプロデューサーKyokaのコラボで幕が下ろされる。
Kezzardrix (神田竜)
ぼくのりりっくのぼうよみ - New Speak (モーションリリックプログラミング担当)
画像引用元: http://kezzardrix.net/index/ぼくのりりっくのぼうよみ-「newspeak」/
自作ソフトウェアを駆使し、インタラクティブな作品をプログラミングやDCCツールで表現。
INT等プログラマー集団にも所属しながら国内外でライブビジュアルやMVを提供しながら現代美術作品も手がける。
近年はLITEのライブツアーやブラックメタルバンドに参加するなど、VJとして特に音楽方面で活躍している。MUTEKでは自然音や音響プログラミングをコラージュするプロデューサーKafukaとコラボ。
(参照→ https://www.hipland.co.jp/int/creators/kezzardrix/)
真鍋大度 (Daito Manabe)
身近な現象や素材を新しい視点で組み直し、本質的な身体やコンピュータの面白さや、アナログな現実と仮想のデジタルとの関係を見つめる。
https://research.rhizomatiks.com/works/celestialfrequencies.html
マンチェスター(イギリス)での「Bluedot festival」に黒瀧節也、堀井哲史、田中陽と共に参加。
高さ90メートルを誇るロヴェル電波望遠鏡を作品の一部としたインスタレーション作品「Celestial Frequencies」を作り上げた。
望遠鏡の受信データのうち、
“宇宙全体を様々な周波数で観測したデータ、パルサーの観測データ、リアルタイムに天文台で観測している観測データの三つ”
を利用し、地図投影の方法で描いたイメージとその場で視覚化したデータの二つから成り立つ作品。
電波の違いにより描かれる光や音が変化していく。また観客が受信データを選べるデバイスも置かれ、受信と翻訳を通して果てしない宇宙の中に息づく我々の存在が表現された。
Shohei Fujimoto
https://www.artechouse.com/nyc-intangible-forms
プログラムされたレーザーの光を駆使するメディアアーティスト。ミニマリストな視点で現象や形の本質を捉え、それを必要最小限かつ正確なレーザープロジェクターのコントロールで強調・複雑化しながら空間と人の認識を思索する。今回のMUTEKではカオティックで大胆なアプローチで生み出す”実験的でありながらもダンサブルなリズムやブロークンポップビート”で知られるプロデューサー、コンポーザー、Kyokaとコラボレーション。
プログラミングを形を作るための見えない印と捉えShohei Fujimotoのレーザーアートは、形の無い何かを実体のある物質のように錯覚させる。
神社の重々しい沈黙に影響を受けた瞑想に誘うようなサウンドの中で繰り返されるリズムと模様は何気ない生活や現実社会の体験にも似ている。その体験は観客の人間性に深く訴えかけ、仮想世界的な意識を作り出し、その延長で意識上の生命を作り出すことを目指す。
Maika Loubté
シンガーソングライター/トラックメーカー/DJ。ビンテージアナログシンセサイザーとの出会いがきっかけで電子音楽の影響を受けた音楽を制作。国内外のフェス、楽曲提供、ブランドとのコラボレーション等で活躍。
Open Reel Ensemble
オープンリール式テープレコーダーを楽器として“磁気テクノロジーが現実の有様を超えて発展したマグネティックパンク世界を妄想し、オープンリール式テープレコーダーを「磁気民族楽器」として扱う演奏者グループ。
Nocturne1 開催日時:
2020年 12/11(金)18:00_22:30 Stream Hall ¥4,000(税込)