水彩イチゴの実の描き方 初心者にも分かりやすく!

ステップbyステップの描き順です。水彩絵の具オンリー、赤一色でもリアルに描ける!
 かわいいけど、イチゴってあまり描きたくないですよね。描かなくても想像できる種地獄…
イチゴだけは一生描きたくないな……と思っていた筆者ですが
イチゴの絵を頼まれてしまったー!!!!【悲劇】【感謝】
せっかくなので今後のためにも作業ごとに描き方をまとめました。ぜひご参考にしてください。

序盤:うすぬり

右側のイチゴから見てください。

まず光源を意識して全体をうすく塗ります。
明るい面は薄く塗りますが、何も塗らない部分はほんの一部(ハイライトの中心の中心部分)にします。

完成時、ハイライトが真っ白すぎても違和感があるためです。(特にイチゴは傷むと白くなりますから、そう見えないように気をつけましょう)


中盤:種の描きかた

種の輪郭を細ーい筆で描きます。
より細密にしたいなら、ここに使うのは細ければ細いほど良いと思います。
コツですが、イチゴの種は意外と規則的に並んでいます。


ほぼほぼ斜めの網目の交点に種があるのがわかります。

水玉模様を下に向かって狭めていくイメージで、チョンチョンと点を描いてからスッスッとそれぞれの種の輪郭を描きます。
(たまに規則が崩れている所もありますが、そこも表現したいなら、すき間にテキトーに種を入れるか、たまに種と種の隙間を狭めればけっこうリアルに見えます。
これはやらなくてもリアルに見えますけどね)

終盤:全体に影をつける

さて、種(果実)をやっつけたら、実(花托)をリアルにしていきます!

種との隙間に濃い赤を点々と乗せ、種の一回りくらいの空間をさけつつハイライトを縁取ります。 

種の周りを空けるのは、そこに光が当たっている場合がほとんどだからです。種は窪んだ穴におさまっているので、種の上は暗く、下は光を反射し明るいのです。

なので種の下側のみ塗り残せばいいのですが、そんなに気を使っていたら絵の具が乾いてしまうので取り敢えず「種の周り以外を塗る!」と思ってパパッと塗りましょう。

ハイライトの縁どりが終わったら、乾かないうちに外側に向かってぼかします。明るい側はパキッと縁取っても良いですが、影側は全体の影に溶け込ませます。

それが終わったらもう一つ強い影をつくります。
実(花托)の外の輪郭よりひとまわりほど内側です。
いちばん外側は逆光で少し明るくなるので、まだ塗りません。

あとは二つの影の間を塗り広げるだけです!

種の周りの塗り残しですが、
このときに影の部分を下の方に向かって少ーしずつ色を足します。これで浮いて見える所が自然になるはずです。


これで完成です!
逆光加減を変えてみましたが、逆光を強くした(=外側の色がうすいまま)の右側の方が良い感じに見えますね。

これで描き方を理解すれば、種の濃さとか色とか、ご自分で好きなようにアレンジできると思います。
イチゴと格闘する皆さんのお役に立てれば、幸いです。



いろんな角度で撮ったイチゴの実、花、葉っぱの写真のまとめです。
スマホ容量を圧迫してしょうがなかったので、アップする事にしました。

コンパクトさ重視でまとめたので素材としては不十分だと思いますが、絵を描く方の参考になれば幸いです。

まずは苺の実(正確には花托)から!


引きの写真(実のつき方の参考に)

赤くなる前のイチゴ!


こんなに絵の参考になるイチゴの花の写真は多分ここにしかありませんよ!(笑)


最後に葉っぱの写真です。



ほとんど画質を落としていないので、小さく写っているものでもダウンロードすればそれなりに資料になるかと。
絵を描く方々にご武運を祈ります!