EZO FUKUOKAで9月10日(2023年)まで開催されたImmersive Museumに行ってきました。
どんな体験が出来る場所なのか紹介します。
immersive Museum をひと言で現すなら、大画面で印象派の絵を眺めながら、柔らかなクッション椅子でくつろげる空間。
他のお客さんが少なければ広いスペースでリラックスしながら有名画家の絵を楽しむ贅沢な体験ができますよ。
モネの睡蓮の絵やルノワール、モリゾといった人気のある画家の絵が登場します。
椅子はクッションのような柔らかい椅子で、小さいものが沢山と、大きいものが2、3個ほど。
映像は8つのテーマに分かれています。全部で35分程度でループしています。
チケットに書いてある時間はその区切りの時間のようです。
有名なあの絵が動いたり、絵の具が分解したり、美術館とは違う絵画の姿が斬新で芸術的。
8つのテーマをそれぞれご紹介します。
“印象派" IMPRESSIONISM, Story
SCENE 01 印象 日の出
「印象派」という言葉は批評家が荒い筆致や独特の色使いを皮肉って使われたのが最初でした。その言葉を引き出したのがモネの「印象・日の出」。今となっては世界的に評価されています。
SCENE1はその風景が絵画に変貌していく映像。
当時のル・アーヴル港を再現したCGが段々と絵画に変容し、モネの目を通して見ているような感覚に浸る事ができます。
SCENE 02 印象派展
SCENE2はこれは記念すべき第一回印象派展の再現で、アパルトマン上階のナダール写真館が再現されています。19世紀パリの街を歩いて入っていくような演出も。投影される絵画は実寸大で、第一回印象派展の空間で大きさと迫力を体感できます。
SCENE 03 印象派の技法
絵筆が走るキャンバスをリアルタイムで見ているかのような映像。印象派ならではの鮮やかな色と筆跡に四方を囲まれます。そして筆致がだんだんと小さくなっていき、一枚の絵画が姿を露わに。現れるのはモネの「ラ・グルヌイエール」といって、セーヌ側の水浴場を描いた作品です。
一枚の絵にどれだけ多様な色彩が隠れているのか、絵の具に埋もれながら感じられるような映像です。
SCENE 04 印象派の画家たち
様々な画風を巡覧できるSCENE。
「印象派」と纏められる中にどれだけ個性が溢れているのか、その多様さを実感できる映像です。
カミーユ・ピサロやクロード・モネは主に風景画を描きましたが、市民の人々を描いたオーギュスト・ルノワールやバレリーナを描き続けたエドガー・ドガ、流行を取り入れる女性を描いたメアリー・カサットなど、描くものも色使いも十人十色です。それぞれが持つ作風の違いを実感できるでしょう。
SCENE 05
人や風景だった形がバラバラな色彩となり、その中に近づいていく感覚が楽しめます。分解されて色だけの世界に浸りましょう。
絵画が分解され、立体的な絵画の中を進んでいくような感覚が味わえます。絵画の中をこのように冒険できる経験はImmersive Museumならではです。
SCENE 06 モネの連作
クロード・モネの「睡蓮」はシリーズで、角度や時間が違う絵が沢山あることを知っている人は多いでしょう。
睡蓮だけでなく、モネは建物や風景など、同じ対象を違う時間帯で描くことを頻繁に試みました。時間によって刻々と移り変わる太陽光のほんの一瞬の「印象」を切り取ろうとしたのです。たくさんのキャンバスを外に運び、時間帯ごとに違うキャンバスで描くのは大変だった事でしょう。
このように屋外で描くのは当時チューブ絵の具が発明されたからできた事でした。それまでは自分で絵の具を作ってスケッチをもとに描いていたのです。まさに職人ですね。それがチューブで簡単に使えるようになり、屋外で素早く描けるようになり、印象派の描き方が実現できたのです。
SCENE 07 睡蓮
モネ連作「睡蓮」をいくつも楽しめる映像です。
この作品が一番好き!という方も多いはず。
印象派グループは設立から12年後の1886年に解体してしまいましたが、モネはジヴェルニー(パリ郊外)の自宅で美しい庭を作り、印象派絵画を描き続けました。
「睡蓮」は水面に映る影と水面に浮かぶ睡蓮、双方の色彩が混じり合うように描かれます。この水面が大画面に広がると、まさに絵の中に"Immerse" (沈む)ような感覚に。モネの絵が好きならきっと楽しめる事でしょう。
SCENE 08 印象派
最後は画家たちの肖像画が次々に映ります。
絵画は知っていても画家の顔は学校でもあまり習いませんし、
知られていませんよね。
数々の名作を生み出した画家たちのお顔を拝見できる機会です!
「印象派」は数々の画家たちによって成り立った芸術運動です。肖像画も印象派らしく生き生きとした絵で、画家たちも19世紀に確かに生きていた人々なのだと感じました。
SCENE08が終わると次のループまで5分ほど時間があり、モネの絵などが数箇所に投影されます。この時間に記念写真を撮る人が多かったです。Immersive Museum の内容の紹介は以上です。美術館とは一味違って絵画とあらゆる角度から語り合えるような時間でした。
白い服で行くと印象派ならではの鮮やかな色が濁らずに映るのでオススメ!Immersive Museum アンバサダーの杏さんや百田夏菜子さんも白ワンピースで絵に映えていますよね。
展示室を出るとモニターに映された絵が。
目線を外した隙に絵の中の人が「サボる」ようです。本来はカヌーを漕いでいる筈ですが、立ったあとどんな動きをするのか、ぜひ見に行ってみてください。
チケット
V-World Areaやチームラボフォレスト、うんこミュージアムなどEZO FUKUOKAの他施設とのセット券もオンラインで販売されています。
どちらも行くという方はぜひ!
ミュージアムショップ
絵画がプリントされたミニハンカチやお皿など、持ち歩きたくなるグッズばかりです。SNSに投稿するとシールをもらえるキャンペーンも行われているのでぜひゲットしましょう。
モネの絵をモチーフにした琥珀糖「モネの宝物」はモネの風景への眼差しを表現しているようで素敵でした。
パレットクッキーはパレット型のクッキーに絵の具のようなアイシングが散りばめられていてカワイイです。
画像引用元: https://e-zofukuoka.com/special/immersive-museum/#goods
小さいキャンバスに絵を立てられる「ミニアートパネルコレクション」も。