福岡市科学館といえば屋上のドーム、そしてそのドームを使ったプラネタリウム!天神から近い場所で綺麗な星空を見上げる贅沢は非日常的で、いつ行っても癒されるものです。
プラネタリウムの番組は5種類以上もあり、さらに季節ごとに番組が入れ替わるのでどれを見ようか迷ってしまいますよね。
福岡市科学館のプラネタリウムヘビーユーザーの知識を活かして、2024年6月〜9月9日までのプラネタリウムをほぼ全てレビューします。
7月から始まったアンパンマンも順次追加する予定です。
ネットの様々な口コミも踏まえて紹介しますので参考にしてください!
福岡市科学館プラネタリウムのチケットの買い方
福岡市科学館のプラネタリウムは時間ごとに異なる番組が投影されます。平日は6枠(10:30〜16:45)土日祝は8枠(10:30〜19:15)あり、チケットは見る番組を決めて、3階の総合案内で買う仕組みです。
チケットを買うと席の確保は確定され、全席自由席です。
席について
席はリクライニングで、前ほど180度に近づきます。
一番前となると頂点よりうしろを見るのは少し難しいですが、ちょっと頭をそらせば見れます。
しかしメインは正面側に投影されるので、支障はほぼありません。
もし寝そべる姿勢がきつい場合は後ろの席の方がいいでしょう。
一般番組とスペシャル番組で料金が違います。
大人1人だと一般番組は510円、スペシャル番組はその2倍の1020円です。一般番組は東京のプラネタリウムに比べるとかなり安いですね。
スペシャル番組とは声優、流行の歌手とのコラボやアロマなどを取り入れた番組で、1日の一番最後に投影される番組です。
単発のイベント番組も料金が異なることがほとんどです。
一般番組はスペシャル番組、イベント番組以外の全ての番組のことです。
7/22(月)〜8/26(月)のプラネタリウム番組
※8/2514:15〜15:30〜の回は笑いながら星座を学べる「星兄の爆笑プラネタリウムショー」に変更されます。
※8/27〜8/29は投映がありません。
※8/27(火)から再び火曜日休館に戻ります。
8/30〜のプラネタリウム番組
※8/31 13:00〜から19:15〜の番組は「加藤和樹LIVE in the DARK tour」に変更されます。大人気の俳優、声優さんですね。ファンの方はぜひ!
Songs for the Planetariumの感想
ラジオのようにリスナーの星空にまつわるお便りを聞きながら映像を眺める番組でした。
お便りはおそらくフィクションですが、友人や家族、夢に関連した話などがあり、ノスタルジックな気持ちになりました。
最後まで聞くと実はストーリーが繋がっていて面白かったです。
宇宙についての小話も
この番組はストーリーがメインではありますが、ひとつひとつのストーリーに合わせて宇宙についての豆知識も紹介されてロマンチックでした。
北極星はじつは変わるということや1990年に打ち上げられたハッブル望遠鏡の話など、なかなか掘り下げられた内容で満足感がありました。
流れる曲は以下のとおり。
* STAR TRAIN/Perfume
* ポラリス/Aimer
* 三日月/綾香
* 星の子ら/Cocco
STAR TRAIN目当てに行ったという声が多いですが、三日月や星の子らなどどの曲にも感動したという声が多数見られました。
私も「三日月」という曲は初めて聞きましたが、美しい星空との調和が抜群で感動しました。
声優が神谷浩史さんが担当されていて耳が幸せです。
声優さんは様々な声を操りますが、この番組ではアニメ「化物語」の阿良々木暦を彷彿とさせる、流麗で落ち着く声でした。「化物語」ファンとしては二重に楽しめて最高でした。
スペースフロンティアの感想
宇宙飛行士はなぜ必要とされるのか、宇宙飛行士はどんな思いで宇宙に行くのか、火星到着までの旅を元JAXA宇宙飛行士である若田氏がナビゲーションします。
人類が最初に月面に降り立ったのは1969年。それから半世紀あまりが過ぎ、次は2030年代に火星への友人宇宙探査が計画されています。
ロケットの打ち上げから火星到着まで、リアルなCG映像で宇宙の旅を体感できます。
ヘーゼルナッツの感想
2匹のリスがほかの星と地球との違いを学び、地球の大切さを知っていくお話です。
ヘーゼルナッツが大好きな2匹のリスが宇宙にはもっと美味しいヘーゼルナッツがあるはず!と探しに行きます。しかし、はしごを作っても飛んでみても届きません。
失敗するたびに物知りなフクロウ、レオンが地球と他の星のちがいを教えてくれるのでした。
水星や金星にはなぜ住めないのか、もし実際に行くとどうなってしまうのかなど、本格的な知識を子どもでも分かるように簡単に説明してくれます。
可愛いらしくも作り込まれた3Dなので見応え十分です。星のことを学校で習ったきり、あまり覚えていないという私には成人済みでもとても勉強になり面白かったです。
いかにほかの惑星に住むことが難しいか、地球の豊かな自然がいかに貴重なものか学ぶことができ、大人の自分でも感動しました。
2024年6月5日から番組オリジナルハンドブックが配布されています。無くなり次第配布終了です。 [投映期間]2024年3月6日(水)~2024年9月9日(月)
コズミックハーモニー
宇宙で最初に鳴った音をクラシック音楽とともに追い求める番組です。
惑星の軌道や様々な銀河の分布など、宇宙のさまざまなリズムに合わせてクラシック音楽が流れます。
「木星」で有名なホルストの「惑星」シリーズは木星・火星・金星・水星が流れていました。クラシック好きにも非常におすすめです!
この音楽にはシンセサイザー音楽の先駆者・冨田勲(とみたいさお)氏が遺した音源が使われています。
彼は
自然界では鳥の声や川の音とか色々な方向から聞こえてきて正面がない。 だから僕の音楽も正面がないように作っている。」
と言う言葉を残しました。
無限の広がりを感じられるシンセサイザーの音が壮大なプラネタリウムにピッタリでした。
私が特に好きだったのは宇宙で最初になっていた音の再現でした。
宇宙で鳴っていた音はだんだん低くなっていったと考えられていて、その段階をハーモニーで再現した音に壮大な時の流れを感じ、感動しました。
宙語り夏の感想
この番組も最初の15分は今日の星空が解説されます。
ナビゲーターの「宙くん(そらくん)」というキャラクターと一緒に考えて夏の星空や星座についてのクイズに参加します。(クイズの答えは心の中で答える形式です。)
番組の最初はコロシアム(夏の星空スタジアム)が映し出され、そらくんとプラネタリウムのスタッフさんが会話を始めます。最初の15分の星空解説は宙くんが遅れたという設定になっていて可愛かったです。
メタいことを言いますが、宙くんは録画でスタッフさんは生解説なのに本当に会話しているみたいでした。
福岡市科学館HPの説明を見るとクイズに直接答えられるようにも見えますが、あくまでプラネタリウムなので実際に正解したら何か貰えるわけではありません。
とはいえ幅広い知識を学べるので興味深かったです。夏の星空を見上げるのがもっと楽しくなる内容でした。
私が見に行った時はオーロラのしくみや夏の大三角についてのクイズなどが出題されました。クイズはランダム形式ということなので何位行っても新しい発見があるかも。
子供でもわかりやすい解説を意識されている番組だと感じました。逆に大人だけで見ると少し物足りないかも。とはいえ学べるところも多く興味深かったです。
うちわの配布
さらに、2024年の「宙語り夏」はオリジナルうちわが配布されます。
もちろん大人でも赤ちゃんでも貰えます。このうちわにプラネタリウム投影機のキャラクター、「シグマル」の丸い切り抜き部分があり、それを三つ集めると缶バッジがもらえます。
缶バッジも15種類もあるので何をもらえるか楽しみですね。
3枚は他の人と協力しても、1人で3回行って集めても良いそうです。うちわの在庫は十分用意されているようですが、無くなり次第配布終了ということなので早めに行ってみてください。
裏には星座早見も付いているので日々の星空観察や自由研究にも使えそうですね。
家族やお友達と行くなら3枚集めて、忘れずに缶バッジをもらってくださいね!
福岡市科学館の基本展示やチケットの買い方についてはこちら:
artrat.hatenablog.com
はじめは待ち合わせをしていたグ・ラハ・ティアと合流するところから始まり、星座や神話について実際に語ってくれます。
街を歩きながら話すのですが、映像が巨大なドームシアターに映されるため等身大の街を見られて感動しました。
伝わる話の一説としてファイナルファンタジーの舞台である惑星、「アーテリス」の神話を語り聞かせてくれます。
いったん話がおわり、新作「FINAL FANTASY XIV: DAWNTRAIL」の広告映像が流れます。
この映像はYouTubeで見られるExtended Teaser Trailerと同じでしたが、画面の大きさがスマホとは段違いなのでモンスターやキャラクターの動きが大迫力で感じられました。
広告が終わると再び街に戻り、グ・ラハ・ティアが話の続きとして「アーテリス」と共通する異世界、「地球」の神話について語ります。
ファイナルファンタジーの世界にも地球から迷い込んだ異世界人から聞いた話から、アーテリスと違うところや同じところを解説してくれます。地球の星座と同じ星座もあり、地球にはない星座もあり、ファイナルファンタジーの惑星「アーテリス」も同じ銀河のどこかにあるのではないかと思わせてくれる語り口でした。
また、わたしはファイナルファンタジーをプレイした事がないのですが、途中出てくるキャラクターのCGの作り込みにも感銘を受けました。