動くゴッホ展に行ってきた感想!ゴッホ・アライブとの違いは?

『親愛なる友フィンセント〜動くゴッホ展』とは

デジタル技術で動きを与えられたゴッホの絵が様々な方法で演出される展示会。ハリウッドでも活躍する[MDK]の最新技術でゴッホが見た世界が蘇ります。

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美術展ですが撮影禁止マークがある場所以外ほぼ全ての箇所で撮影OK。絵が動くゴッホの部屋や拡大した絵、ミラーを使った展示など凝った展示空間を活かして映える写真をたくさん撮っちゃいましょう!

動くゴッホ展の内容 動く肖像画

入り口に入ると最初のコーナーは動く肖像画が10枚ほど展示されています。

有名な自画像を含め、ゴッホが描いた様々な肖像画がまばたきをしたりタバコを吸ったり。本物の絵のように額縁の中にモニターが嵌められていて見応えがありました。

 

ゴッホの生涯

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壁面にはゴッホの生涯と出来事が割と詳細に書かれています。

「実らぬ恋愛」の箇所に3度にわたる恋愛の内容が書かれていましたが、モテたり拒絶されたり勘違いしたり、結構衝撃的だったのでぜひ読んでみてください。

恋愛のイメージはありませんでしたが、意外と大胆だったんですね。絵も情熱的な描き方ですし、不思議ではないのかもしれません。

ゴッホアーカイブホール

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椅子が10個ほど並べられ、なんとゴッホのほぼ全ての絵画をクラシック音楽を聴きながら見ることができます。

5秒程度でスクリーンに投影される絵画が切り替わっていきます。

こんなに沢山の絵を大画面で見れるのは美術館では味わえない体験ですね。

油彩画約860点が下記の3期間に分けて投影されます。

【3月15日(金)~4月15日(月)】

ひまわり(15本のひまわり)、自画像(渦巻く青い背景の中の自画像)、夜のカフェテラス、星月夜、カラスのいる麦畑 ほか

【4月17日(水)~5月13日(月)】

ひまわり(3本のひまわり)、花咲くアーモンド、自画像(パイプをくわえた包帯の自画像)、アルルの寝室、糸杉 ほか

【5月15日(水)~6月16日(日)】

ひまわり(2本のひまわり)、アルルの跳ね橋、麦わら帽子の自画像、ローヌ川の星月夜、アイリス ほか

                      

巨大化したゴッホの絵

かなり大きい展示も2〜3ありました。そのうちの一つが大人気作品「星月夜」。夜空の渦巻きや星々が大迫力の大きさで動き出します。

「ひまわり」

もう一つの大きな作品はゴッホの代名詞とも言える「ひまわり」。生き生きとしたひまわりが映像の中で風にそよぎます。ゴッホが実際に見たひまわりに思いを馳せましょう。

動くゴッホ展「ゴッホと花の絵」

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このコーナーではゴッホが描いた花の絵だけを集めて展示しています。ミラーを利用した没入感のある展示です。

有名なひまわりや浮世絵を意識して描かれたアーモンドの花、あやめの絵などが次々に切り替わります。花びらが散る演出がなんとも美しかったです。

 

ゴッホ・アライブとの違いは?

実は福岡では2024年6月15日からゴッホ・アライブも開催されます。どちらもゴッホがテーマのデジタルインスタレーションですから、全く同じだったら困りますよね。

東京でゴッホ・アライブも見てきた私が違いを紹介します。

モニターの違い

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まず、「動くゴッホ展」は額縁に展示されているために実物を見ている感覚が強かったです。

ゴッホ・アライブ」は「動くゴッホ展」よりかなり大規模で、立っているモニターが巨大であるだけでなく、床にも映像が投影されていました。ただ、「動くゴッホ展」と比べると絵の移り変わりはゆっくりで、リラックスしながらのんびり絵を眺める空間でした。 

演出の違い

それから、絵の動きはさすが「動くゴッホ展」の方が動きがはっきりしていて見応えがありました。

どちらの展示にも再現したゴッホの部屋があったのですが、「動くゴッホ展」は窓が開いていて、窓から動く「星月夜」の絵が見えるような演出があって面白かったです。

得られる知識量の違い

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ゴッホ・アライブ」は文字のある一室と絵だけの部屋にはっきり分かれていて、絵に関するエピソードが詳細で興味深かったです。それに対して「動くゴッホ展」はゴッホの生涯に起こった出来事をゴッホの知り合いのおじいさんが説明してくれる20分の映像も用意されていたので、得られる知識量としては「動くゴッホ展」に軍杯が上がりました。

個人的な評価としてはこんな感じ↓

      動くゴッホ展  ゴッホ・アライブ

・絵の動き     ◎                          ⚪︎

・映像の大きさ   ⚪︎                          ◎

・没入感      ⚪︎                          ◎

・知識       ◎                          ⚪︎

・展示のユニークさ ◎                          ◎

展示のユニークさの違い

f:id:artrat:20240423220716j:imageどちらも展示方法が凝っていて、似たような展示だったからつまらない、という事はありませんでした。

ゴッホアライブはひたすら大きなモニターでゴッホの絵を眺められる贅沢な時間、というコンセプトを感じ、

動くゴッホ展は美術館の中の絵が動いてる!という感じでした。

加えて、「ゴッホアライブ」は展示の終わりにゴッホのマスコットがひまわり畑で踊ってくれるARの演出があって楽しかったのを覚えています。

 

開催概要

2024年3月15日~2024年6月16日

※休館日:火曜日(ただし4月30日は開館)

開催時間

9:30~18:00(最終入場は17:30)

会場

福岡市科学館3階企画展示室

入場料

当日入場券は 3階企画展示室入口 で購入できます(現金のみ)。基本展示室と間違えないように注意しましょう。

※現金以外は物販コーナーレジで精算可能。

一般        1,500円(1,400円)

高・大生      1,000円(900円)

小・中学生       600円(500円)

未就学児(4歳以上)  300円(200円)

3歳以下        無料

 

お得な3枚セット券

楽天チケットに限り、3×200円=600円分お得な3枚セット券も販売されています。

ゴッホアーカイブホール」は約860点の絵を3期に分けて写すので、全て見るには3枚セット券がおすすめ!

期間の指定はないので3人で一緒に使うのもOKだそうです。

料金:3,900円/税込(1枚あたり1,300円)

※一般チケットのみ

※詳しくは楽天チケットHPでご確認ください

 

アクセス

福岡市科学館 3階企画展示室(福岡市中央区六本松4-2-1)

【地下鉄】福岡市営地下鉄七隈線 六本松駅3番出口より徒歩すぐ

(天神南駅博多駅からも繋がっています。)

西鉄バス】「六本松」バス停下車、徒歩すぐ

(天神ソラリアステージや博多駅薬院駅からのバスも多数。)